オーストラリア
出身の4ピースバンド、The
Vinesのデビューアルバム。
「ニルヴァーナ meets ビートルズ」と巷では表現されていますが、そうでもないと思う…。
グランジサウンドと綺麗なバラードを書くという点で「ニルヴァーナ meets ビートルズ」なんでしょうね。
彼等の魅力の1つは、曲の2面性にあると思います。
ニルヴァーナ「的」な激しいグランジロック → ビートルズ「的」な美しいバラードと曲毎に交互に「静」と「動」が繰り返される。
この曲毎に行われる静→動の動きが、アルバムにダイナミックな流れを作ってます。
M1"Highly Evolved"、M3"Outtathaway"、M6"Get Free"等のグランジな曲は、かなり格好いい。
これだけ格好いいのに、シンプルにポップにまとめているため、難解な感じもしません。
M5"Homesick"、M7"Country Yard"、M10"Mary Jane"などのビートルズ「的」な綺麗なバラードも、
クレイグ(Vo)の綺麗な声に彩られていて神懸かったような神秘さを秘めてマス。
自分的には、スカの要素を取り入れ、彼等のポップセンスを遺憾なく発揮したM8"Factory"が一番のお気に入り。